日本の教育システムには、大きく分けて3つの受験があります。中学受験、高校受験、そして大学受験です。この章では、受験とは何か、なぜ受験が重要なのか、そしてどのように向き合うべきかについて深く考えていきます。
環境が人を形成する
「朱に交われば赤くなる」ということわざがあります。これは、人は周りの環境に影響されて変わっていくという意味です。科学的にも、この考えは正しいことがわかっています。
人間は社会的な生き物です。私たちは無意識のうちに、周りの人の行動や考え方、価値観を吸収しています。周りに勉強熱心な人が多ければ、自分も自然と勉強するようになります。周りにスポーツに打ち込む人が多ければ、自分もスポーツを頑張りたくなります。逆に、周りに目標を持たず漫然と過ごしている人が多ければ、自分もそうなりがちです。
アメリカの起業家ジム・ローンはこう言いました。
あなたは、最も多くの時間を共に過ごす5人の平均である。
これは極端な表現かもしれませんが、本質を突いています。学生時代、最も多くの時間を過ごすのは学校です。つまり、どの学校に通うかは、あなたがどのような人間になるかに大きな影響を与えるのです。
環境の影響は、想像以上に大きいものです。同じ能力を持った二人の子どもがいたとしても、一人は勉強への意識が高い環境に、もう一人はそうでない環境に置かれたら、数年後には大きな差がついているでしょう。これは本人の努力不足ではなく、環境の力なのです。
受験は環境を選ぶための手段
多くの人にとって、どの環境に身を置くかは受験で決まります。これは非常に重要なポイントです。
もちろん、受験以外にも環境を選ぶ方法はあります。引っ越しをする、転校する、習い事を始めるなど、様々な選択肢があります。しかし現実的には、学生時代において最も大きな環境の変化は、受験を通じてもたらされることが多いのです。
中学受験をすれば、地元の公立中学校とは異なる環境を選ぶことができます。高校受験をすれば、自分の学力や目標に合った学校を選ぶことができます。大学受験をすれば、日本全国、場合によっては世界中から、自分が学びたい環境を選ぶことができます。
受験は単なる「テスト」ではありません。自分の未来の環境を自分で選ぶための機会なのです。ここで手を抜いてはいけません。受験で妥協するということは、自分の環境を妥協するということであり、ひいては自分の成長の可能性を狭めるということなのです。
中学受験という選択肢
中学受験とは、私立中学校や国立中学校、公立中高一貫校などに入学するための受験です。主に小学6年生の1月から2月にかけて行われます。
中学受験をする理由は様々です。より高度な教育を受けたい、特定の部活動や課外活動が盛んな学校に入りたい、大学進学に有利な環境を得たい、といった理由が挙げられます。中高一貫校であれば、6年間という長い期間をかけてじっくりと学ぶことができます。高校受験がないため、部活動や課外活動に打ち込む時間も確保しやすくなります。
しかし、中学受験には大きな負担が伴います。多くの場合、小学4年生頃から本格的な受験勉強が始まります。塾に通い、大量の宿題をこなし、模試を受け続ける生活が数年間続きます。小学生にとってこれは決して軽い負担ではありません。
中学受験をするかしないかは、本人と家族がよく話し合って決めるべきことです。重要なのは、中学受験をしなかったからといって、人生が決まるわけではないということです。高校受験や大学受験でいくらでも挽回できます。ただし、中学受験組が存在することは、知っておく必要があります。
中学受験組は手強い
中学受験をした人たちが手強い本当の理由は、単に「勉強量が多い」からではありません。中学受験を通じて培われた思考力が段違いなのです。
中学受験の問題を見たことがあるでしょうか。算数では、つるかめ算、旅人算、食塩水の濃度計算など、単純な計算では解けない問題が出題されます。これらの問題を解くためには、「何を求めればいいのか」「どのように整理すればいいのか」「どの情報とどの情報を組み合わせればいいのか」を自分で考えなければなりません。公式に当てはめれば解ける問題ではなく、論理的に筋道を立てて考える力が求められるのです。
国語でも同様です。難解な文章を読み、「筆者は何を言いたいのか」「なぜそのような主張をしているのか」「この段落と次の段落はどのような関係にあるのか」を読み解く訓練を積んでいます。そして、自分の考えを論理的に記述する力も鍛えられています。
中学受験組が持っている「貯金」とは、知識の量ではありません。「考える力」そのものなのです。
この思考力の差は、中学・高校と進むにつれて、複利のように効いてきます。同じ授業を受けても、思考力が高い人は理解が早い。同じ教科書を読んでも、本質を掴むのが上手い。同じ問題集を解いても、一問から学び取れることが多い。つまり、学習の吸収率・理解率が根本的に違うのです。
さらに、中学受験組には長時間勉強する習慣が身についています。中学受験の準備期間中、彼らは毎日何時間も机に向かうことを当たり前としてきました。小学生の時点で、塾の授業に加えて家庭での復習、宿題、模試対策と、膨大な学習時間をこなしてきたのです。この「長時間集中して勉強できる」という習慣は、一朝一夕で身につくものではありません。中学・高校に進んでも、この習慣は彼らの大きな武器であり続けます。
これは非常に厄介なことです。思考力の差に加えて、勉強時間の差まである。仮に同じ時間、同じ努力を費やしたとしても、得られる成果に差が出てしまいます。そして実際には、勉強習慣のある彼らの方が長時間勉強できるのですから、差は開く一方です。中学受験をしなかった人がこの「貯金」を追い抜くには、彼らと同じペースで勉強していては差は縮まりません。追い抜くためには、思考力そのものを鍛える訓練を意識的に行い、勉強を習慣化し、彼らの貯金を上回るだけの努力をする必要があるのです。
このことを知っているかどうかで、高校受験・大学受験への心構えが変わってきます。中学受験組の存在を意識し、自分も負けないように努力を続ける。そういう意識を持つことが大切です。
高校受験は多くの人が経験する分岐点
中学受験をしなかった人にとって、高校受験は最初の大きな分岐点となります。日本の高校進学率は約99%で、ほぼ全員が何らかの高校に進学します。しかし、どの高校に進学するかによって、その後の環境は大きく変わります。
高校には様々な種類があります。普通科、専門学科(工業科、商業科、農業科など)、総合学科。公立と私立。進学校と呼ばれる学校もあれば、部活動が盛んな学校、特定の分野に特化した学校もあります。
高校を選ぶ際に重要なのは、「その学校で自分がどのような環境に身を置くことになるか」を想像することです。授業のレベル、周りの生徒の意識、先生の質、進路指導の充実度、部活動や課外活動の選択肢。これらすべてが、あなたの3年間、ひいてはその後の人生に影響を与えます。
「家から近いから」「友達が行くから」という理由だけで高校を選ぶのは、あまりにもったいないことです。受験は、自分の環境を自分で選ぶ貴重な機会なのです。その機会を最大限に活用してください。
大学受験は可能性を広げる最大の機会
大学受験は、自分の可能性を最も大きく広げることができる機会です。
高校までは、基本的に自宅から通える範囲の学校に通うことが多いでしょう。しかし大学は違います。日本全国、さらには世界中の大学から、自分が学びたい場所を選ぶことができます。地方に住んでいても、東京の大学に進学できます。日本に住んでいても、海外の大学に挑戦できます。
大学では、自分の興味のある分野を深く学ぶことができます。高校までは全員が同じ科目を学びますが、大学では自分で専門分野を選びます。文学、法学、経済学、工学、医学、芸術。無数の選択肢の中から、自分が本当に学びたいことを選ぶことができるのです。
また、大学は人との出会いの場でもあります。全国各地から、様々な背景を持った人たちが集まってきます。同じ興味や目標を持った仲間と出会い、一生の友人を得ることも珍しくありません。この人間関係は、卒業後のキャリアにおいても大きな財産となります。
大学受験は確かに大変です。しかしその先にある可能性の広がりを考えれば、努力する価値は十分にあります。
偏差値と環境の関係
ここで、偏差値について触れておきます。
偏差値の高さで人の能力や価値を推し量ることはできません。偏差値が高いからといって、その人が優れた人間であるとは限りません。偏差値が低いからといって、その人に能力がないわけでもありません。偏差値はあくまで、特定のテストにおける相対的な位置を示す指標に過ぎません。
しかし、一つ認めなければならないことがあります。環境は、偏差値に応じて良いものになる傾向があるということです。
偏差値の高い学校には、一般的に以下のような特徴があります。
まず、周りの生徒の学習意欲が高い傾向があります。勉強することが当たり前の空気があり、テストの点数を競い合ったり、わからないことを教え合ったりする文化が根付いています。このような環境に身を置くと、自分も自然と勉強するようになります。
次に、先生の質が高い傾向があります。教え方が上手い先生、専門知識が深い先生、生徒のやる気を引き出すのが上手い先生が集まりやすくなります。また、進学校では大学受験を見据えた指導が充実しており、効率的に学力を伸ばすことができます。
さらに、進路の選択肢が広がります。偏差値の高い学校からは、難関大学への進学実績があります。先輩たちの実績があるということは、そのための情報やノウハウが蓄積されているということです。進路指導も充実しており、自分の目標に向けた具体的なアドバイスを得やすくなります。
もちろん、これは傾向であり、例外もたくさんあります。偏差値が低い学校にも素晴らしい先生はいますし、意識の高い生徒もいます。大切なのは、自分に合った環境を選ぶことです。しかし、偏差値と環境の間に相関関係があることは、知っておいて損はありません。
環境がもたらす具体的な影響
環境の違いが具体的にどのような影響をもたらすか、いくつかの例を挙げてみましょう。
会話の内容が変わります。 学習意欲の高い環境では、授業の内容について議論したり、将来の夢について話したり、お互いの知識を共有し合う会話が自然と生まれます。衝撃的かもしれませんが、進学校では休み時間に数学の難しい問題についてみんなで議論する場面が多々あります。こうした会話が日常的に行われる環境にいると、自然と知的好奇心が刺激されます。
当たり前の基準が変わります。 周りの全員が毎日2時間勉強していれば、自分もそれが当たり前だと思うようになります。周りの全員が大学進学を目指していれば、自分も当然のようにそれを目指すようになります。人間は周りの「普通」に合わせようとする性質があります。高い基準が「普通」の環境にいれば、自分の基準も自然と上がっていくのです。
情報の質が変わります。 学習意欲の高い環境では、良い参考書や効果的な勉強法、受験に関する最新情報などが自然と共有されます。先輩から後輩へ、友人同士で、先生から生徒へ。質の高い情報が循環する環境にいると、独学では得られない有益な情報を手に入れることができます。
選択肢が広がります。 様々な分野に興味を持つ人がいる環境では、自分も今まで知らなかった世界に触れる機会が増えます。「こんな仕事があるんだ」「こんな学問分野があるんだ」「こんな生き方があるんだ」。多様な価値観や可能性に触れることで、自分の将来の選択肢も広がっていきます。
勉強は本来楽しいものである
受験について語ると、どうしても「大変なもの」「辛いもの」というイメージがつきまといます。しかし、ここで忘れてはいけない大切なことがあります。
勉強は本来楽しいものである、ということです。
前の章でも触れましたが、人間は生まれながらに知的好奇心を持っています。新しいことを知る喜び、難しい問題が解けたときの達成感、点と点がつながって理解が深まる瞬間。これらは本来、とても気持ちの良い体験なのです。
では、なぜ多くの人が「勉強は辛い」と感じるのでしょうか。その原因は大きく分けて二つあります。
なぜ勉強が嫌いになるのか:始めるのが遅すぎる
一つ目の原因は、勉強を始めるタイミングが遅すぎることです。
受験日の1年前、あるいは半年前から慌てて勉強を始めると、当然苦しいものになります。短期間で大量の内容を詰め込まなければなりません。わからないことが山積みになり、焦りと不安に押しつぶされそうになります。睡眠時間を削り、趣味の時間を犠牲にして、ひたすら机に向かう日々。これでは勉強が嫌いになって当然です。
さらに厄介なのは、受験期になるとみんなが勉強を始めるということです。受験が近づくと、今まで遊んでいた人も勉強を始めます。つまり、自分が頑張っても、周りも同じように頑張っているので、相対的な成績は思うように上がりません。「こんなに頑張っているのに成績が伸びない」という状況に陥り、勉強がますます嫌いになってしまうのです。成績が横ばい、あるいは伸びが鈍化するのは、受験期においては当然のことなのですが、遅くから始めた人にはその余裕がありません。
もう一つ、勉強の習慣がない人にとって致命的な問題があります。長時間の勉強に耐えられないのです。受験の世界では、1日14時間以上勉強するのが「当たり前」という層が存在します。彼らにとって、勉強は苦痛ではありません。テストをパズルのように楽しんでいるか、少なくとも習慣として身についているから、長時間続けられるのです。
一方、勉強の習慣がない人が突然1日14時間の勉強をしようとしても、まず無理です。苦痛なことを14時間も続けられる人間はいません。つまり、受験期になってから勉強を始めた人は、勉強時間という土俵でも最初から負けているのです。この層と戦うためには、日頃から勉強を楽しみ、長時間の学習を苦にしない状態を作っておく必要があります。
なぜ勉強が嫌いになるのか:親からの強制
二つ目の原因は、親から勉強を強制されることです。
「勉強しなさい」「宿題やったの?」「そんなことしてる暇があったら勉強しなさい」。このような言葉を毎日のように浴びせられると、勉強に対してネガティブな感情を抱くようになります。本来楽しいはずの「学ぶ」という行為が、「やらされるもの」「嫌なもの」に変わってしまうのです。
ここで一つ、厳しいことを言います。「勉強は大切だから勉強しなさい」と言う親ほど、自分自身は勉強していないことが多いのです。仕事から帰ってきてテレビを見たりスマートフォンをいじったりしている親が、子どもには「勉強しろ」と言う。親が、なぜ勉強が大切なのかを言語化できておらず、また理解もしていないのです。この矛盾に、子どもは敏感に気づきます。「勉強が大事だと言うなら、なぜ自分はしないのか」「本当に勉強は大事なのか」。そう疑問に思うのは当然のことです。
自分自身が学び続けている親は、子どもに「勉強しなさい」とは言いません。自分の背中で示すからです。逆に、自分は勉強しないのに子どもにだけ強制する親の言葉は、信用する必要はありません。
勉強嫌いを克服するには
もしあなたが、親からの強制によって勉強に嫌なイメージを持ってしまっているなら、一つ提案があります。一度、自分が本当に興味のある分野について、自分のペースで勉強してみてください。
筆者自身、中学時代に親から勉強を強制され、勉強がとても嫌いになりました。反発もあり、中学・高校とほとんど勉強しませんでした。しかし、大学受験を前にして「そろそろやるか」と思い、自分のペースで勉強を始めたところ、驚くほど楽しいことに気づいたのです。特に物理については、自分で考え、理解していく過程が面白く、周りと比べて突出してできるようになりました。成績もものすごいペースで上がりました。もっと早くこのことに気づいていたら、という後悔が筆者にはあります。
強制されると嫌いになるのは、人間として当然の反応です。大切なのは、自分のペースで、自分の意志で学ぶこと。そうすれば、勉強の本来の楽しさを取り戻すことができます。
勉強を楽しめれば受験は怖くない
ここまで、勉強が嫌いになる原因と、その克服方法について述べてきました。
- 始めるのが遅すぎる → 日頃からコツコツと学ぶ
- 親から強制される → 自分のペースで、自分の意志で学ぶ
裏を返せば、常日頃から自分の意志で勉強を楽しめていれば、受験は決して高い壁ではないということです。
日々少しずつ学び、理解を積み重ねていれば、受験勉強は特別なものではなくなります。「ちょっと難しい問題が増えた」「範囲が広くなった」という程度の話です。急に何かを詰め込む必要がないので、心理的な負担も軽くなります。勉強が嫌いな人からすれば信じられないかもしれませんが、勉強が楽しめている状態になっていると、難しい問題に出会った時にワクワクするようになります。この変態的な感情に至ることができれば、受験は非常に「楽しい」イベントへと変わっていくのです。
スポーツに例えてみましょう。毎日少しずつトレーニングを続けている人にとって、試合は「日頃の成果を発揮する場」です。しかし、試合の直前だけ慌てて練習する人にとっては、「準備不足を露呈する恐怖の場」になってしまいます。勉強も同じです。日頃から楽しんで学んでいる人にとって、受験は「力試し」であり、苦しみではないのです。
普段から勉強を楽しめる環境を作る
では、どうすれば普段から勉強を楽しめるようになるのでしょうか。
まず、勉強する環境を整えることが大切です。静かで集中できる場所を確保する。必要な教材をすぐに手に取れるようにしておく。スマートフォンなど気が散るものを遠ざける。物理的な環境を整えるだけでも、勉強へのハードルは大きく下がります。
次に、小さな成功体験を積み重ねることです。いきなり難しいことに挑戦するのではなく、自分のレベルに合った問題から始める。「できた」という感覚を味わうことで、勉強に対するポジティブな感情が生まれます。そのポジティブな感情が、次の勉強へのモチベーションになります。
そして、知的好奇心を大切にすることです。「なぜそうなるのか」「これは他のことにも当てはまるのか」「もっと知りたい」。このような好奇心を持って学ぶと、勉強は「やらされるもの」から「自分がやりたいもの」に変わります。教科書に書いてあることを暗記するだけでなく、その背景や関連することにも目を向けてみてください。
また、一緒に学ぶ仲間を持つことも効果的です。友達と問題を出し合ったり、わからないところを教え合ったり、テストの結果を競い合ったり。勉強を一人で孤独に行うものではなく、仲間と一緒に取り組むものにすると、楽しさが増します。これもまた、環境の力です。
受験に対する心構え
最後に、受験に対する心構えについてまとめます。
受験は人生の全てではありません。 受験に失敗したからといって、人生が終わるわけではありません。希望の学校に入れなくても、その後の努力次第でいくらでも挽回できます。受験の結果に一喜一憂しすぎず、長い人生の中の一つの通過点として捉えることが大切です。
しかし、受験は重要な分岐点です。 環境が人を形成することを考えれば、どの学校に進学するかは、その後の自分に大きな影響を与えます。「どうせ受験なんて」と軽視するのではなく、自分の未来のために真剣に取り組む価値があります。
早くから準備を始めることが大切です。 受験直前に慌てて勉強するのではなく、日頃からコツコツと学びを積み重ねる。そうすることで、受験は「苦しい戦い」ではなく「力試しの場」になります。
勉強を楽しむ姿勢を忘れないでください。 勉強は本来楽しいものです。その楽しさを感じながら学び続けることができれば、受験という壁は自然と乗り越えられるものになります。
まとめ
環境が人を形成します。そして多くの人にとって、どの環境に身を置くかは受験で決まります。受験は自分の未来の環境を自分で選ぶための機会であり、ここで手を抜いてはいけません。
中学受験組は、小学生の時点で膨大な「勉強貯金」を持っています。この貯金を追い抜くためには、相応の努力が必要です。中学受験をしなかったからといって悲観する必要はありませんが、彼らの存在を意識して、自分も負けないように努力を続けることが大切です。
偏差値の高さで人の能力や価値を推し量ることはできません。しかし、環境は偏差値に応じて良いものになる傾向があります。周りの生徒の意識、先生の質、情報の質、選択肢の広さ。これらすべてが、あなたの成長に影響を与えます。
そして最も大切なのは、勉強は本来楽しいものであるということです。受験直前に慌てて勉強を始めれば苦しいものになりますが、普段から勉強を楽しめていれば、受験は決して高い壁ではありません。今日から、勉強を楽しむ習慣を身につけてください。
あなたの未来は、あなた自身の選択と努力で切り開くことができます。受験という機会を最大限に活用して、自分にとって最高の環境を手に入れてください。